腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が睡眠の質に大きく関係する?「腸内環境を整えることで快適で上質な睡眠を」

睡眠に関わるお悩みについて

腸内細菌検査のカウンセリングの中で、睡眠に関わるお悩みを持つ方からご相談いただくことがあります。

・不眠である
・寝付きが悪い
・眠りが浅い(夜中に起きてしまう)
・寝起きが悪い

皆さんはこんなお悩みはないでしょうか。

実は腸内環境と脳機能には相互作用があり、 何をどう食べるかによって影響する腸内細菌叢が睡眠の質に大きく影響を与えているのではないかと言われています。

腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)とは

ヒトにはおよそ1,000兆個の細菌が共存していると言われており、その中でも腸内にはおよそ1000種類100兆個程生息していると言われています。腸内の腸壁に細菌が菌種ごとに隙間なくびっしりと張り付いている状態を、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora(フローラ))にみえることから”腸内フローラ”と呼ばれるようになり、この正式な名称を”腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)”と言われています。

【参考】
『厚生労働省 eヘルスネット 腸内細菌と健康』
『健康長寿ネット 腸内細菌叢(腸内フローラ)とは』

2020年に発表された筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構によると、腸内細菌叢を除去したマウスは正常なマウスと比較して、ビタミンB6が優位に減少し精神を安定させる“セロトニン”が枯渇していることが分かりました。

セロトニンとは

脳内の神経伝達物質のひとつで精神を安定させる働きをするもので、セロトニン合成にはビタミンB6が必須となります。
腸内でセロトニンの元となる必須アミノ酸が作られて、脳内のセロトニンとなります。

【参考】
『厚生労働省 eヘルスネット セロトニン』
『nippon.com 考える「腸」と「脳」:その不思議なメカニズム』

そして、マウスの脳波を調べたところ、
腸内細菌叢を除去したマウスは正常マウスと比べて
本来睡眠をとる時間帯にノンレム睡眠が減少し、昼間など起きている時間帯にノンレム睡眠が増加するという、睡眠・覚醒パターンの昼夜のメリハリが弱まり、レム睡眠がより多く生じていることが明らかになりました。

ノンレム睡眠・レム睡眠とは

ノンレム睡眠…からだも脳も休息状態
レム睡眠…からだは休息した状態で、脳の活動は起きている状態に近い

正常な睡眠は入眠初期に深いノンレム睡眠があり、その後ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れる状態が数回繰り返され、明け方に向けてレム睡眠が長くなります。

【参考】
『ヤクルト中央研究所 健康用語の基礎知識 レム睡眠・ノンレム睡眠』

つまり、腸内細菌叢を減少させると、睡眠の質が低下する可能性があることが示唆されました。

上質な睡眠のためには、腸内細菌叢の多様性(バランス)がとても必要になってきます。
腸内細菌叢の数や種類、そして、善玉菌が多いことだけが良いのではなく、日和見菌(7割)、善玉菌(2割)、悪玉菌(1割)が黄金バランスと言われています。

また自律神経を整えることも睡眠にはとても大切なことです。こころとからだをリラックスさせる副交感神経のスイッチを入れるには、睡眠前は入眠3時間前くらいからブルーライト(パソコンや携帯)は出来るだけ控え、照明も少し落としていくとより効果的です。

交感神経・副交感神経とは

交感神経…主にストレスの多い状況や緊急事態に際して体の状態を整える働きです。
副交感神経…エネルギーを温存し、体を回復させる役割や、消化管を刺激して食べものの消化や不要物の排泄を促します。

【参考】
『MSDマニュアル家庭版 自立神経系の概要』

リラックス出来る温かい飲み物も良いですね。
私はお風呂に入ってから寝るまでの間に、ダーナ・アーユルティーをいただきます♪

スリランカの森林保護区で採取した100%ナチュラルのアムラと世界で16種類しかないハーブ樹木のグドゥチの2種類だけで作ったハーブティーです。 ノンカフェインで、高度のビタミンCやポリフェノール、鉄分やミネラル、多種類のアミノ酸などが豊富でからだにもとっても嬉しいですね。

人生の三分の一とも言われる睡眠時間。
腸内環境を整えて、より快適で上質な睡眠を⭐︎

腸活育菌ショップ Microbe-life 店長
うすい まお
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