子どものコミュニケーション能力と腸内細菌の意外な関係

そもそも腸内細菌はどこからくるのか

赤ちゃんの腸で起こる劇的な変化とは?

出産の際に、母親の産道や体に付着した菌が赤ちゃんの口や鼻などを介して初めて腸へ定着すると言われてます(産道を通る直前に産道に乳酸菌が過剰に分泌されるという神秘的な現象も分かっています)。

産まれたての赤ちゃんの腸内は初めは大腸菌や薬剤耐性菌が多いのですが、生後4日目くらいから善玉菌の筆頭格ビフィズス菌が増加し始め、生後2週間くらいで人生のうちで腸内のビフィズス菌量が最大になります。

その数およそ腸内細菌の80%!

これは母乳やミルクにビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖が含まれているからなのです。
ビフィズス菌は何と言っても最強の感染症対策菌です。
生後間もない赤ちゃんがしばらく風邪などひきにくいと言われるのも納得です。

小児アレルギー発症と腸内細菌の関係

実は関係が深かった腸内細菌と疾患等について

赤ちゃんの腸内のビフィズス菌量は年齢を追うごとに減少してきます。これは生活の中で新たな菌を獲得していくことや市販の離乳食に含まれる添加物等の影響と言われています。特に2歳までに抗生物質を投与はその後の喘息等の発症率が高くなるという報告もあります。

抗生物質は有事の際はとても必要なものですが、菌種の定着率は生後6か月がポイントになりますが、年上の兄姉の有無もビフィズス菌の占有率に大きく関与している場合もあります。

多様性が鍵!腸内細菌と性格の関係

体の健康状態だけではなく性格にも腸内細菌が大きく影響する!?

腸内細菌検査をすると様々な菌が検出されるのですが、その菌の組み合わせによってその方の性格までも垣間見られることがあります。

ベルギーのルーヴェン大学の研究によるとディアリスター属とコプロコッカス属の細菌グループがうつ病の人たちに少ないことがわかりました。また、4EPS(4-ethylphenylsulfate)という腸内細菌由来代謝産物を取り除くことでコミュニケーション能力が上がるということが分かっているそうです。4EPSは尿毒症物質として知られており、特に子どもにおいては、トイレ(尿)は1日に8回から10回を目安として、毒素を出し腎臓の負担を軽減することが推奨させています。

また同時に食物繊維の摂取等(不溶性2:水溶性1)を取り入れることも効果的です。子どもたちの心身の健康の維持にもやはり腸内細菌の多様性を高めることがとても大切になります。

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